日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年4月27日あがり症克服のために質の良い経験を積もう!

 

★あがり症は治せる!


日本話し方センターのベーシックコースを受講される多くの人が「長年悩まされてきた『あがり症』を治したい!」という思いを持っています。そして、コースを修了する時にはほとんどの人が以前よりもあがらずに話せるようになっています。
あがらずに話せるようになるためには、人前で話す経験を数多く重ねることが最も効果的です。このブログで何度もお伝えしていることですが、話し方はスキルです。『わかる』状態から『できる』状態になって初めて身につくものです。従って、人前で話す経験をしながらあがり症を抑えて話すコツを自分の体に覚え込ませることがとても大切なのです。

実際、ベーシックコースの受講生は「人前で話す時にあがってしまい話がうまくできなかった。もうあのような失敗はしたくない!」という思いで受講されています。そういう人は受講姿勢も真剣そのものですので、人前でのスピーチ実習にも真剣に取り組んでいます。その結果、コースを修了する頃には堂々とスピーチができるようになっているのです。


★ 経験の質に注意!


しかし、単に人前で話す経験をするだけではあがり症はなかなか抑えられないでしょう。多少の場慣れはするかも知れませんが、機械的に数をこなしているだけでは効果は限定的にならざるを得ません。あがり症の人は人前で話した後、「やっぱりあがってしまった」「声が震えた」「途中で何を話しているか分からなくなった」など、良くなかったところばかり思い浮かべて失敗したという印象を持ってしまうからです。このような経験はいくら重ねてもあがり症は克服できません。経験するにしてもその『質』が問題なのです。では、どのような経験を重ねればよいのでしょうか。

 

★ 効果的な経験の積み重ね方とは?


効果的な経験とは、実はそんなに特殊なことではありません。人前で話した後、自分の話し方を振り返り、よかった点と改善すべき点をそれぞれ1つ以上見つけて、それを言葉にまとめるだけです。そして、改善すべき点を克服する練習をした後、次の場に臨みます。これを繰り返せばあがりは克服できます。
少し詳しく解説しましょう。

 
・改善点を見つける

まず、自分の改善すべき点を見つけて具体的に言葉にします。
「原稿ばかり見て話してしまった。参加者の顔を見ることができなかった」
「途中で舌がちゃんと動かず、発音が曖昧なところがたくさんあった」
「最初から最後まで引きつった顔で話してしまった」

 
・具体的な行動を決める

そして、それを改善する具体的な行動を決めます。
「話を忘れた時だけ原稿を見る。内容を確認したら参加者の方に顔を向けて話す。これを意識して1日5回スピーチ練習をする」
「滑舌を良くするために早口ことばを1日5回、大きな口を開けて行う」
「1日1分、鏡の前で笑顔を作る練習をする」

 
・よかった点を見つける

同時によかった点も必ず見つけて具体的に言葉にします。
「開始2分くらいまで参加者の顔を見て話ができた」
「いつもよりゆっくり話すことができた」
「途中でうなずいてくれている人を見たら笑顔が自然に作れた」
よかった点を言葉にして意識することで自分の成長を実感することができます。これはモチベーションを維持する上でとても大切なことです。
このことはtwitterにもツイートしています。



こうして、1つか2つの改善点を克服する練習をして次の話す機会に臨みます。そして、また、よかった点、改善点を整理し、克服する練習します。これを繰り返すと話し方は徐々に上達していきます。自分の良くなった点を自覚できるため自信が湧いてきて、あがり症も抑えられるようになっていくのです。

 

★ ベーシックコースで質の良い経験を積みましょう!


日本話し方センターのベーシックコースでは、今回ご紹介した質の良い経験を重ねていただけるようなスピーチ実習を毎回行っています。また、受講生それぞれの悩みに対して、それぞれの個性や状況に応じたご指導をしています。その成果は多くの受講生が実感されています。ぜひ「受講者の声」をご一読ください!
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